【注意】
この記事は一度このブログでご紹介させていただきました「アリス殺し」のネタバレを含むレビュー記事になります。
もし、今後「アリス殺し」を読む予定がある方はネタバレして本来の面白さを体験できなくなってしまうので、ここでブログを閉じることを推奨いたします。
とりあえず、ネタバレでもレビュー見てみたいという方はそのままお進みください。
結論
文章による巧みな印象操作、思い違いの誘発それによるどんでん返しの展開、終盤の気分の盛り上がりは計り知れません。
注意:上記のような展開の作品のため、ネタバレは面白さを半分以上奪ってしまうと思います。
それでもいい方、あまり読むつもりはない、もしくは最後まで読んだ方だけ
お進みください
「アリス殺し」
あらすじ:前回記事引用
前回記事「ネタバレ無し版」↓
あらすじ自体は、前に公開している記事に載せていますが、やはり特筆すべきは作者の文字による心理操作、印象操作の上手さというところでしょうか?
この記事を読まれている方は、
「アリス殺し」を最後までお読みになった方か、
もしくは特にネタバレを気にしない未読者だとは思いますが、読み終わってる前提で話します。
正直な話をいうと、おそらくある程度の人が
実際の犯人がアリスではなくメアリーアンであることに中盤ぐらいで予想がついたと思います。終盤で起こる蜥蜴のビルが殺された際のダイイングメッセージの
「公爵夫人が犯人であるはずがない」という部分で確信へと移りましたね。すごく練られているなと感じました。
判明していく意外な点
それとは他に作中に登場する刑事の2人は一見すると不思議の国の中で捜査を行なっている頭のおかしな帽子屋と猫の2人だと思うところ、実は赤の女王と公爵夫人のアーヴァタールであったという点。
非常に驚きましたね。それはかなり予想外でした。完全に私も上記の通りと騙されていました。
言葉巧みに印象操作されていて、あたかもアーヴァタールがそのものだと思い込んでしまったいました。このすごいって感じる感覚を小説で味わうことができるのは結構魅力的です。
この作品の中で一番の予想外な展開は
皆様同様な感想だと思いますが、実は栗栖川亜里のアーヴァタールは眠鼠で、ペットのハムスターがアリスであったという点。
また、一連の犯人であるメアリーアンとの地球と不思議の国での戦いの中、どんでん返しの一部である実は不思議の国が軸で地球がアーヴァタールであったという事。地球で死亡しても不思議の国の方が死なない限り生き返るというような点。
その2点ではないでしょうか?
その中で上記の展開が繰り広げられる終盤は
深夜に作品を読んでいても読むのを止めることができないレベルでの面白さ、ワクワク感が有りました。実はいまの現実も赤の王の夢であって、作中の不思議の国のような別世界、別次元が存在し
そこが実は軸で地球がアーヴァタールなのではないか?そんな気持ちにもさせてしまう、とてもファンタジー、ミステリー感も溢れるものでした。
「おはよう、アリス」という最後の言葉もすごく意味深でゾワっとしてしまうことでしょう。
こういう、まさか!の展開が何点か潜んでいるというそれが、今回紹介させていただいた作品の魅力です。
皆さんはこの展開を楽しめましたか?
一応読んだ人をターゲットとしてこの記事を作成してますが、万が一まだ読んでなくて
ネタバレを少し知った上でやっぱり読んでみようかなと思う人がいれば是非どうぞ!!
一緒に本の楽しさを感じましょう〜〜
ちなみに、これを読んだ方は次作の
「クララ殺し」へ行ってみましょう〜〜
私はいま8割ほど読んでますが、こちらも同じような世界観で、アーヴァタールのミステリーが楽しめます。また、後日記事としても紹介の記事を作りますのでよろしければまたどうぞ〜〜!!
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